2017年6月16日金曜日

形意拳のパワー

最近動画サイトなどで見ていると様々な形意拳を見ることができるが、
これがなかなか興味深い。

感想としてはカッコいいなと。

私が学んできた形意拳とはかなり違う。

楊式太極拳もそうだが、威力が見えたらそれは楊式ではない。
形意拳も同じ。
いや、正確にいえば河北派形意拳は威力が見えたらそれは河北派形意拳ではない。

その理由は使う勁が違うから。

私が形意拳で教わってきたことは
「威力を出そうとするな」だった。

拳を突き出すからどうしても、少林拳や長拳のように剛拳のような突きになる。
それならば形意拳は筋力で戦う外家拳であるはず。

なぜ内家拳と言われるか?

それは決して簡単に学べるものではないと思う。

カタチだけならすぐに真似ることができるだろう。
しかし、形意で使う勁を使えるようになるには時間がかかる。
それに、力任せに打ってる間は形意からどんどん遠ざかってしまうだろう。

私なら三体式をする。

三体。
すなわち、天と地の力を使って打つ拳の破壊力は力任せに打つ拳とは訳が違う。
その力は貫通するほどのパワーとなる。

カッコいい現代風形意拳もおもしろいと思うが、
あえて私は伝統形意拳を選ぶ。
(まあ、身体能力的にやりたくとも出来ないのだが・・)

ある会員さんが私の形意拳を見て「みずすましのよう」と例えた。

静かで闘っているように見えない形意拳。
私はこれに大きな魅力を感じる。