2017年2月23日木曜日

生死の境で神力が得られる

当会で行っている気功、太極拳、形意拳はあくまでも伝統に拘っています。

勝手に編集したり、套路を組みなおしたり、
そういったことは一切しません。
発表会での演武は時間の制約があるので止む無く時間内に収めるよう編集はしますが。

いろんな考え方があるでしょう。
古いものより新しいもののほうがいい。
新しいものより古いもののほうがいい。

少なくとも私は後者です。

理由は時代が違うからです。
もちろん今の時代にあった武術を愛好家として楽しむのもいいでしょう。
表演も決して嫌いではありません。
人に感動を与えることができます。

しかし本来武術は人に見せるために生まれたのではありません。
戦の多かった時代、自分の命を守るため、家族を守るために作り上げられたものです。

人は命が掛かっていると鬼才を発揮します。
神力が得られます。
人間の脳を遥かに超える力と知恵を得ることができます。

逆をいえば今の平和な時代では決して生まれないものだったということになります。

歴史博物館ではないが、当時武術はこうだったと、
次の世代に伝えていくために、武術をあらゆる形で表現するのは大いにありだと思います。

しかし、本物の武術としては伝統武術を超えることは決して出来ないでしょう。
聖書を超える聖書を一から作れないのと同様に。

武術は神力によって生まれたものだと、
少なくとも私はそう思っています。