2016年3月10日木曜日

まずは真似る。そして次に

私が太極拳を始めたばかりの時、
師匠の動きに憧れとにかく真似てみた。
子供が大人の真似をしたがるアレと同じ。

真似て真似て真似まくっていたら、師匠の癖や仕草まで移ってしまった(笑)

でもそれさえも嬉しかったのを覚えている。
とにかく師匠に近づきたかった。

とにかく最初は真似ることから始まると思う。
そして師匠からも認められるように動けるようになったら、今度は自分で動いてみる。

真似ている時はその情報を脳に溜めているのだが、そこで終わってはいけない。
脳で動いているうちは本物の太極拳にならない。
その時点では手と足が師匠の動きに似ているだけ。

でも何か違う。
真似てるつもりなのだがどうしても師匠と同じ動きにならない。
太極拳を始めて何年か経ったときにそれを感じた。

ではどうすれば?

「気沈丹田」と言う言葉があるが、脳に蓄積した情報を丹田に沈める。
そうなると今度は「真似る」ではなく本当の太極拳の動きになってくる。

頭で考え動くのではなく腹で考え動くようにする。
もっと言えば丹田に任せる。

動こうとするのではなく、動かされるという感覚。
最高に気持ちいい。

こうなるまでにはやはり時間がかかる。
修行あるのみ。
でも、それによって得るものは本当に素晴らしいし、
もっともっと修行したくなるのが太極拳だと思う。