2015年9月14日月曜日

説明は少ない方がいい?

動作を口で説明するのは難しい。
それに太極拳は両手足バラバラに動かすからなおのこと難しい。

一番良いのは、手本をみせて真似てもらうのが一番早い。
しかし、人間なんていい加減なもので、都合のいいところだけを真似ようとする。
もちろん悪いことではない。

しかし、最初は基本をしっかり身につけることが重要なのは言うまでもない。

ある会員さんが私の説明が多すぎて覚えきれないと言う。
当然だと思う。
太極拳の型を一度で覚えられたら誰も苦労しない。

忘れないようメモしておくと良いとアドバイスする。
しかし覚えきれないから書くことが出来ないと言う。

確かに教える側も説明の量は加減しなくてはいけない。
決して説明が多すぎる方がいいとは限らない。
しかし説明が少なすぎるのも問題だ。

いずれも学ぶ立場の人は説明の中から自分に必要なことを見つけ出すことも大事だ。
説明を全部覚えるなんてことは不可能だから。

また、指導する側も説明を全部覚えてもらおうと思っているわけではない。
毎回毎回、同じ説明を繰り返し、徐々に覚えてもらえればと思っている。
太極拳では一度で覚える必要なんてない。

指導歴はまだ二年半ぐらいだが、今までの経験を踏まえ会員さん方に少しでも早く正しく覚えてもらおうと努力している。

それは会員さん方の意欲を感じるからこそである。