2015年5月23日土曜日

カタチだけの太極拳

太極拳のカタチだけを覚えて先へ先へ進みたがる人がいる。
人それぞれだからとやかく言うつもりはない。

だけど、私はあえて気功を行う。
なぜなら太極拳は中国武術に気功の要素を取り入れたからこそ太極拳と呼ぶのだから。

カタチだけなら踊りか体操にしかならない。
これではもったいなすぎる。

太極拳には不思議なパワーがある。

それは、
自律神経の働きを高め健康状態が上がったり、
足腰が強くなったり、
危険を察知する能力が開発されたり、
体が丈夫になり打たれ強くなったり、
風邪をひきにくくなったり、
肩こりや腰痛が解消されたり、
肌つやがよくなったり、
それに筋力を必要としない勁力なるものも開発される。

太極拳のカタチだけを行っていてもそれなりの特典はあるが、
気功を行えば得られるものは数十倍に膨れ上がる。

筋力には限界があるが勁力のパワーは無限と言われるからだ。

目に見えるものだけを見ていては太極拳の神髄は見えないと思う。
太極拳は目に見えないところこそがスゴイのだから。

2015年5月16日土曜日

邪気を払う 邪念を払う

気功の効果は絶大だ。

自律神経の働きを高めてくれるから体の機能が正常化し、
しかも免疫力を上げてくれる。

少し熱っぽいなど、のどや鼻の調子が悪い時に気功を行うと体調不良が一気に吹っ飛ぶ。
不思議なぐらいだ。

健康効果はもちろん、美容効果も非常に高い。
肌艶ハリがぐんと良くなる。
肌の老化を気にされている方は気功をやらなければもったいないと言いたいほど。

他にもいろいろあるが、声の通りが良くなる。
このことを実感する人は多い。
声の通りが良くなるから歌も上手くなる。
今まで出なかった高い音域も出るようになる。

とにかく気功をやらないのはもったいない。
何故なら気功はタダだからだ。

しかも、疲れるようなことは何もしない。
むしろ気功を行ってる最中も気持ちよく楽しい。

さて、今回は邪気の話。
立禅(立って行う禅)を行う前に十分に体をゆるめる必要がある。
それを抜筋骨と呼んだり、鬆身法と呼んだり、養生功と呼んだりする。

最もポピュラーな方法はスワイショウだ。
縦、横、回転と3種類行うことをすすめる。

すると体の中に蓄積された邪気をどんどん払うことが出来る。
邪気は病気や鬱の原因だ。
それに気の通り道である経絡のつまりを取り除く効果もある。

それだけではない。
邪念を払うこともできる。
立禅中にどうしても雑念に囚われる人はスワイショウを十分行うことをすすめる。
するとどんどん気分がよくなり爽快感を味わうことができる。

立禅で大切なことは、頭も心も無(空っぽ)にすること。
意識は丹田に置き、体重は足裏に沈める。

どうだろう?

体が不思議と熱くなってくる。
体の機能が上がった証拠だ。

是非一度体験してみて欲しい。

2015年5月15日金曜日

孤独と戦うことなんてない

一人で練習していると、またに頼りない気分になることがある。
狭い場所ならともかく広いところならなおのこと。

自分がとてもちっぽけな存在に感じる。
そして、パワーも周りに散ってしまい、吸い取られてしまう。

そんな時は“気”を味方につける。

このことはこのブログで何度もとりあげたと思うが、
頼りない気分になるのは気が集まっていない証拠。

気を呼び集めれば、それだけで豊かな気分になり、幸福感を感じ、力強くなったと感じることが出来る。

気を味方につけよう!

邪気を払い、
気を流し、
気を集める。
そして、気を練る。

練れば気の存在を大きく実感できるし、
優しくて強いものに身を包まれているように感じる。
丹田から気が泉の如く噴き出し体全身にパワーがみなぎる。

これは演武だけでなく実戦にも役立つと思われる。
少なくとも演武は柔らかく力強いものになる。

だから気功は大事。

太極拳は気功の要素を取り入れたからこそ太極拳という。
気功を行わずして太極拳とは言えない。

2015年5月2日土曜日

背筋を伸ばすこと

私はこれまで背筋をまっすぐに伸ばすようにと教わってきた。
どこの教室に言っても同じことを教わる。

でもなぜだろう?

その理由を説明してくれたのは師匠でも先生でもなく、某ショップの店長さんだった。
なるほどと思った。

背骨が曲がっていると骨の角がぶつかりあいそれが腰痛の原因になるとのこと。
このことは私が長年勉強してきた予防医学でも学んだ。

しかし、理由はこれだけではない。
背骨が曲がっていると、体の体重を支えるために背骨に付随する筋肉が緊張した状態になる。
これではゆるんだ状態にはならない。

筋肉が緊張すると気の通りが悪くなる。
医学的にも緊張した筋肉によって血管が押しつぶされ血管内の酸素や栄養が通りにくくなる。
だからまっすぐが良いということになる。

さらに、まだある。
これは私が散手を行って体感したこと。

相手を拳なり掌なりで打つとその反動が自分に返ってくる。
それが背骨が曲がった状態で打つとその反動がモロに腰にくる。
相手を打ったはずなのにこちらの腰がやられる。

もし背骨がまっすぐだったなら、反動は腰を通過し足を通って地面に流すことができただろう。
とにかく曲がっていると良くないことばかりが起こり、
まっすぐであれば良いことばかりが起きる。

だから背筋を伸ばすことは一番大事だと言える。
12年前から始めたとはいえ、油断するといまだに背筋が曲がることがあるから、
これからも意識することを忘れないようにしよう。

打つ?練る?

套路(型)を練習する時、〇〇を打つと言うらしい。
正直ピンとこない。

楊式太極拳の場合、套路の際に打つ動作はなく、ひたすら練るという感じだ。
だから私は套路を練ると言う。

一方、形意拳はどうだろうか?

確かに打つ動作が多い。
でも内家拳である形意拳は打つのではなく推すという感じだ。
師匠からは拳を前にすすめるだけだと教わった。

打つと言うと、どうしても腕力で打ってしまうので、私の場合は形意拳も打たずに練るよう練習している。

ある人が私の形意拳をとても褒めてくださった。
独特のオーラがあるとのこと。
自分の中ではオーラどころかまだまだなのだが、こんな風に言ってもらえるとやはり嬉しい。

打たずに練っているから独特のオーラが出るのだろうか?
それが本当に勁力として力を出せるようこれからも修行を続けて行こう。