2015年4月20日月曜日

丹田から教える

太極拳で丹田というと武術のためというイメージがあるかもしれないけど
丹田とはそもそもエネルギーの源だ。

私なりの感覚でいえば、心躍って腹座るという感じだろうか。

踊ってばかりではいけない。
座ってなければならない。
いわゆる高揚した気持ちの中にも冷静さは必要だということ。

これは指導にも通じる。

私が指導にあたる前に心掛けることがある。
それは意気込まないということ。
頑張ろうって思わない。
頑張ろうと思っていること自体リラックス状態とはいえない。

私が心掛けることは何もしないこと。
無の状態から始める。
自分の腹に任せる。

ただ、昨日の練習会に関してはその辺の調整がうまくいかなかった。
疲労が溜まりすぎていた。
だが、皆の前で疲れた顔を見せるわけにはいかない。

プログラム上、気功を省いたが、気功をやったほうがよかったのかもしれない。
疲労回復を早めるには気功が一番いいからである。

時間の経過と共に疲労が回復しパワーが戻ってこないか心の中で静かに待ったが、
残念ながら疲労は溜まる一方だった。
結局、そのまま帰宅し倒れ込むように寝てしまった。

やはり疲れを癒すには寝るのが一番。

2015年4月9日木曜日

套路を1000回練る

套路だけを通すというのはあまり意味がないように思われるかもしれないが
何回も繰り返すことで得られることもたくさんある。
基本功ももちろん大事だが、だからといって基本功ばかりでも良くない。
何事もバランスが大事だと思う。

私の場合、練習種目と回数を毎日記録しバランスが崩れないよう配慮している。

さて、ようやく覚えた新套路。
だんだんと自分の体に馴染んできたようだ。
近畿大会まであと4か月半ぐらいだが、毎日10回通せば1000回を超えることになる。

今まで通した新套路の回数はせいぜい120回ぐらいだと思うが、
今の状態と1000回を超えた状態とでは明らかに違う自分になっているだろう。

ひとつの型をものにするには1万回は繰り返す必要があると思う。
1万回目になった時に初めて得られる気づきもあると思う。

これから自分がどう変わっていくかが楽しみ。

2015年4月3日金曜日

上達の早い人

上達の早い人に共通することがあります。
それは素直さ。

私が太極拳を習い始めた時、まず何を心がけようとしたか?
それは師から出来る限り吸収しようとすること。
それでなくては習う意味がない。

決して口数の多い先生ではなかったが、
それだけに一言一句聞き逃すまいと聞き耳を立てていた。

無論口答えなんてするはずもない。
すべては自分に必要なこととして捉えた。

そして私は半年足らずで先生からも先輩方からも注目される存在になっていた。

逆に私が教えていても、私が教えた通り実行する人は圧倒的に上達が早い。
それもそのはず。
私自身が早く上達して欲しくて指導しているのだから。

上達の早い人はその場で指導したことをすぐさまその場で実行しようとする。
そして出来なかったことは家で何度も練習してくる。

言い訳をしない。
集中力がある。
情熱がある。
責任感がある。
感謝の気持ちがある。

私も同じだった。
師から教わったことは自分にとって宝。
だから大切にする。
それを習得することは師に対して感謝の気持ちを表すものだと思っていた。
逆に出来ないことは教えてくださっている師に対して申し訳ないこと。

別に太極拳に限ったことではない。
素直は最強なのだ。