2014年9月23日火曜日

筋力を超えるパワーとは?

先日仲間と勁力の試し合いをした。
片方が受けて片方が打つ。

私はなんとなく拳をひょいっと突き出した。
すると受けようとしていた仲間がまるで車にでも跳ねられたかのようにすっ飛んだ。
正直ビックリした。

まあ、車に跳ねられるというのは大袈裟かもしれないが、とにかく想像以上に飛んだ。
私がしたことは、何も考えなかったということと、自分を信じたということだけだろうか。

今までは打とうとして打っていた。
しかし私にはほとんど筋力がない。
突きの練習や、腕叩伏せなどそういうトレーニングは全くしていない。
だから打とうとしても所詮知れている。

実は私は好き好んで体を鍛えることをしないでいる。
体を鍛えてしまうとついつい筋力に頼ってしまい勁力が出しずらくなるからだ。
丹田も意識しずらくなる。
いずれも私の体系はひょろひょろ。

ただ、試合のために足腰だけは強くなるよう少々トレーニングしている。
あと、器械を自在に操れるようになるために少し重めの木刀で練習したりもする。
それ以外の筋トレは一切しない。

というより、立禅や太極拳そのものが未知の力を引き出すための特殊な筋トレだから。

それにしても筋力を使わずどうして相手を飛ばしたり、動いたりできるだろう?
私にもよくわからない。
自分ではない何者かがスっと入ってきて自分の腕を動かしているような感覚。

手で打とうとしても自分の筋力を超えるパワーは出せない。
が、丹田を使うとそのパワーは筋力を超えていくらでも増大する。
科学では証明できない分野だと思う。

そしてひとつだけ言えるのはこれはコツではないということ。
毎日ひらすら鍛錬あるのみだと思う。