2014年6月27日金曜日

太極拳で気持ちよくなるために

最近サークルでは本当にやる気のある方が増えて来て、日増しに盛り上がっているサークルに喜びを感じている。
特に全員が口を揃えて仰ることは、「気持ち良くなりたい」ということ。
そして、私もまた会員さん達全員に気持ちよくなって欲しいと思う。

天、人、地、という言葉があるが文字通り、人は天と地の境におり、太極拳ではまずそれを体感しながら套路を練っていく。
大地を踏みしめ、そしてその上はすぐに宇宙だ。
大地も宇宙にも絶大なパワーがある。
人間はそのパワーとパワーの狭間に生きているのだ。

それを感じないで生活するのはあまりにももったいない。

だから型を一通り覚えたら、今度は天と地を意識しながら動いてみる。
脚は大地に根付くように、そして体幹と手は宇宙に溶け込んでいくように。
あるいは空を舞うように。

手足の位置がどうとか、関節の使い方がどうとか、そんなことを気にしていたらいつまで経っても太極拳の柵から脱出することはできない。
気持ち良くなるためには心を解き放ち、意と体の動きを一致させること。
やりこんでいくと意よりも先に体が動き出すだろう。

何者かが突き動かすように体をどんどん導いてくれる感覚。
これが武術につながるかどうかはわからない。

ただ、とにかくこの感覚は気持ちいいし絶大なヒーリング効果がある。
自分のいる世界がちょっと上がったような感覚。

身長は変わらないのにまるで体が浮き上がったかのように見ている世界もかわる。
そのためにも大事なことは力みを完全に抜くこと。

ここ感覚を得ながら全員で演武できるようになればどれほど素晴らしいだろう。