2014年5月30日金曜日

手は触覚?

太極拳には聴勁と言う言葉があります。
相手の動きをいち早く察知し、それに対応する力を身につけるわけですが、
これがなかなか難しい。

ある時ふと思った。
太極拳で言う、手は虫の触覚に似てると。
虫は目があまり見えない分、触覚であたりの様子を確認している。

太極拳もしかり。
手で相手の動きを読み取る。

少し前のブログにも書いたが、手で受けるのではなく手で相手の動きを読み、手で相手の動きを制したり無力化したり、あるいは相手の力を利用する。
決して力づくで制したりするのではない。
つまり手を触れておけば、相手の動きが読めるようになるので、次への対応が迅速にできるということだ。

最近、サークルで推手を始めたが、力んでいるとすぐにわかる。
一人ではわからなくとも二人で行うことによって、自分が力んでいるか、そして相手の力みもわかるようになる。
力まず離れず。

力むと聴勁が鈍り、かわしたり、いなしたりするどころか、そのまま相手に腕ずくで倒されてしまうだろう。

しかも、力むと勁も通らなくなる。
勁が通らなくなると発勁が使えなくなる。
非力な女性でも戦える太極拳は勁力を使うことで大男と戦える武術だ。
だから、まず最初は力みをとることを最優先したいと考える。

2014年5月22日木曜日

木刀で練習してみた

試合が迫っていると言うのについ油断してしまった。。

毎日平均12~15項目程の練習をこなしているが、剣や刀に関しては本当に練習場所に困る。
以前はところ構わず、家の前の道路や近所の駐車場、あるいは公園で剣や刀を振り回していたが、かつて公園で剣を振り回していたら管理事務所から苦情が入り、
はたまた無料施設でおもちゃの短いスポンジ剣を振り回していたら、こちらでも禁止命令が・・

かといって部屋でこれらを振り回すと照明にぶつけるわ、天井を突いてしまうわで・・
本当に困ったものだ。

太極拳を始めてからとても体が丈夫になったのだが、繊細肌は相変わらず。
野外で長時間練習していると、大気汚染の影響で気管支や肺が苦しくなり頭痛と共に熱っぽくなる。
かといって、マスクを着用して剣を振り回したりしたら、それこそ通報されかねない。(苦笑)

やむなく今日、有料施設を片っ端から予約したが、
ひとまず最近ずっと剣や刀を手にしていなかったので今日ひさしぶりに持ってみた。
すると、かつてのように勁が通らなくなってしまっていた・・

しょっちゅう練習していた時はこれらが体の一部のように感じるようになっていたのが、触っていないとこうもコントロールが効かなくなるものかと。

ということで、今日は部屋の中で重ための木刀を使って練習してみた。
重いだけのことはあり、刀の先端が下がり気味になるし、振り下ろす時は重みで下がり過ぎてしまう。
が、これこそ短期間で感覚を取り戻す最良の方法だと感じた。

チャンピオンクラスの選手の演武を見ていると、剣や刀の先端まで気が通っているのが見ていてわかる。
そうなるには、やはりどれだけ剣や刀を触っているかだと改めて思った。

2014年5月3日土曜日

力みの抜き方とは?

先日、師匠から教わったこと。
手で戦うのではないということ。

といっても別にそういう説明を受けたわけではない。
対練をして、そのことに気づかせていただいた。

こちらが攻撃をしようとして師匠と手が触れても、まるで柳の枝に触れたかのようにまったく抵抗がない。
その瞬間に師匠の拳や掌が自分の急所に入っている。
風のように動き、水のように襲い掛かる感じと言おうか。

そして、それは演武にも表れていた。
ずっしりと重いようにみえて、ふわっと軽くも見える。
天と地の狭間でそれらを自在に操っているかのよう。

正直カッコイイと思った。

それから私の演武も変わってきた。
沈むように、
そして舞うように、
明らかに気持ちがイイ。

力みを抜こうとガンガン抜筋骨を行っても、その動作自体に力みがあれば力みがとれることはない。
こればかりは自分だけでは決して気付けないことなんだと思う。

力みをとる最善の方法は、それを習得されている師と時間を共にすること。
その力みのない状態が空気から伝わってくるし、手を合わせることでそれを知ることが出来る。

あくまでも私の経験上だが独学で放鬆(力みがなく気が沈んでいる状態)を習得するのは不可能に近いと思う。

そういう私もまだまだなのだが。。

2014年5月2日金曜日

人は水であることを知る

私の本業は美容健康コンサルタントだが、相談を受けた方にいつもこう説明する。

人間の体の60%は水、そして30%がタンパク質
そして、人間の体(細胞)は200日で全て入れ替わる。(脳細胞以外は)
つまり人は200日周期に生まれ変わっているということになる。

肌のシミがとれない。
それは床についたシミと同じではない。
ダメージを受けたDNAがシミを作り続けているから消えないのだ。

まず健康になりたかったら、人間の成分の大半である水を変える。
汚染された水を体内に入れれば汚染された体がつくられ、きれいな水を入れればきれいな体になる。
健康になることは、とてもとてもシンプルなことなのだ。

それに加えタンパク質も良質なものに変える。
すると病気をしない丈夫な体になり、肌もどんどんきれいになる。

私のもうひとつのブログでこのことは散々唱え続けているが、それに共感してくださる方からの問い合わせがこの6年間止むことがない。
何を隠そう、私のひどかったアトピーが完治したのは水とタンパク質を変えただけだから。

武術の話とかけ離れてしまった。(笑)

いえ、まったくそうでもないのだが、要するに人間の体は水でできているということ。
水に思いっきり蹴りや突きを入れてもダメージを受けることはない。
それどころか、猛烈な勢いで水が押し寄せると、どうなるかというのはご存じのことだと思う。
水はとても優しくとても恐いのだ。

形から脱しよう。
人間の体は水なのだ。
水は打たれても力を無力化してしまうし、水をぶつければ相手を倒すことも出来る。
水鉄砲の威力を増せば鋼鉄であろうと穴を開けてしまうほどのパワーがある。
あのとてつもなく重い蒸気機関車を動かすのも水のパワー。

それともう一つ。
人間の体はアミノ酸でつくられているが、そのアミノ酸は分子からなる。
その分子は原子と電子の組み合わせ。
その原子と分子の間は空間。

この空間の正体はなんだろう?
私は“宇宙”であり“気”だと思う。

まとめると、自分は“水”であり“気であることがわかれば、本当の太極拳の意味がわかってくるのではないかと考える。
私はそれを突き詰めて行きたい。