2014年3月25日火曜日

考えて練る。無心で練る。

套路を練る時、考えながら練ることと無心で練ることが大事だと思った。

考えながら練る時は、歩法、動作の正確さ、技の用法、気の流れ、放鬆(ほうしょう)、気沈丹田(きちんたんでん)が出来てるか?などチェックしながら通す。
というか、ただただ套路を通していただけでは何の意味もないだろう。

かつて近所の公園で練習してた頃、決まって夜更け頃になるとある楽器を練習をする人と遭遇した。
毎回同じ曲を練習されているのだが、毎回同じところでミスをする。
それを何度も何度も繰り返し、それをひたすら毎日のように練習している。
過去、演奏家だった私は、何度アドバイスしようかとも思ったが、
まあ、本人が楽しんでいればそれでいいわけであって、私が横から口出しするのは余計なお節介にしかならないと。

いずれも何も考えないで練習していると、こういう現象が起きる。
套路を通す時もただただ通していただけでは、悪い癖はそのまま、いや、放っておくと良かったところさえ悪くなっていくことも考えられる。
だから、套路のひとつひとつの技を丁寧に練習することはとても大事だと思った。

苦手な部分があればそこだけを何度も繰り返し練習する。
その時もただ闇雲に繰り返したのでは悪い癖は直らないから、どうすれば良くなるかその方法を考えながら練習する。

自分で納得いく套路が通せるようになったら、今度は何も考えないで無心で通してみる。
その時に体の中のエネルギーの流れや自分のまわりをとりまく「気」を感じるはず。
無心でなくては得られない感覚だ。

だから太極拳は2度楽しめる。