2013年10月12日土曜日

いいこと尽くめの立身中正

タイトル通り、立身中正(りっしんちゅうせい)は素晴らしいと思う。
立身中正とは文字通り背筋をまっすぐにすること。

ひとまず私が素晴らしいと思う理由を箇条書きにしてみると・・

  • 約30年来の腰痛が病院に行かずして完治した
  • 周りから姿勢がいいといわれる
  • 大会や試合でのポイントになる
  • 気の巡りがよくなるので頭が冴え身体に活力が生まれる
  • 沈むことができるのでバランスがよくなり、勁力も強くなる
  • 気が沈みやすくなるのでリラックス効果も高い

まだまだメリットはあると思うが、今思いつくのは以上だ。

正直、私の太極拳はまだまだ未熟だと思うし人様に見せるレベルではないと思っている。
が、姿勢に関してはよく褒められる。

自主練の時にちょくちょくビデオを撮るが、確かに以前に比べれば上体がぶれなくなった。
(自分の中ではまだまだだが・・)
とにかく以前は尻が出たり顎が出たりで、尻をひっこめると顎が出、顎をひっこめると尻が出るという始末。
当時の先生も呆れていた。(笑)

その、どうしようもない状態が、いきなりシャキッと姿勢が良くなった。
気功を始めてからだ。
それまでは躍起になって姿勢を正そう正そうとしていた。

が、気功をすると自然と背筋が伸びるのだ。
というよりそうしなくては気がスムーズに流れてくれない。
サークルでも姿勢のいい人は割と早い段階で気を感じ、姿勢がなかなか改善されない人は気を感じないと言う。
だから姿勢は大事であることがわかる。

いずれも、私にとって一番大きかったのはひどかった腰痛がピタリと治ってしまったことだ。
私の腰痛は寝ていても起きていても立っていても座っていても常に痛かった。
いわゆるどんな体制でいても常に痛みが続くのだ。
お蔭で仕事も集中できなし、痛みのお蔭でイライラするし、挙句は些細なことでもカッとなりやすく・・
全くもって腰痛なんてロクなもんじゃない。

快適であるはずの車も電車も辛いし、映画だってぜんぜん楽しめない。
座って5分もすれば腰が痛くなり、映画どころではなくなるからだ。
今は最後まで映画を楽しめるようになった。

それにしても気功がなぜ?という感じだ。
はたからみるとただ、突っ立っているだけにしか見えない。
それが腰痛を治すだけではなく、頭が冴えたり、体にエネルギーを感じやすくなったり、
なによりやる気が出てくるし、気分も上向きに。
とにかく様々なメリットを生み出す。

まだまだあるが書き出すと止まらなくなるので、これだけ話して終わりにしたいと思う。

私は今年の県大会の時、基準より低い点だったのが、半年後の全日本で基準より高い点を出すことができた。
半年間で0.28ポイントアップだ。
別に試合用套路をがむしゃらにやったのではない。
とにかく立禅気功に徹した。

30年来の腰痛を完治させた立禅気功はまだまだ奇跡を起こすのではないかという予感めいたものを感じていた。
だから、誰に言われることなく自主的に立禅気功の時間を増やした。
いや、増やしたと言いうより自然と増えていたという感じだ。

套路の動きがぎくしゃくするのは、歩くこと以前に立つことが出来ていないからだ。
子供の成長過程でも、まず立つことから始まる。
立つ前にいきなり歩き出す赤ちゃんはいない。
まず、立つ、そしてヨチヨチ歩く、そして上手に歩くようになる。

進化論を信じるなら、人間は立つことによって知能が発達したと言われるが、
確かに二本足歩行する動物は知能が優れいている。

だから二本足で立つことのメリットは非常に大きいと言えるし、
いや、二本足で立つことによって人間は様々なミラクルを起こすのではないかとも思える。

武術として勁力を使えるようにするためにもまずは気沈丹田(きちんたんでん)
これにしても立身中正は鉄則だ。

まとめます。
立身中正は病気を治し、体調を整え、心身ともに快活にし、太極拳で要求される気沈丹田がスムーズになるので、演舞も良く、武術的にも優れいているということになる。

ちなみに、武術的にも優れいているとは私のことではなく、私が強いと認めた師の姿勢が立身中正であったことによる。
私はまだまだ腰痛が治ったレベルだから、武術を始める準備ができたばかり。
勁力開発で更なる自分の可能性にチャレンジしたい。