2013年9月16日月曜日

リアクション

昨日、京都武術太極拳フェスティバルに行ってきました。



プログラムを買ってビックリ。
なんと71組出演。
数えてないが、恐らく1000人以上の人がステージに立ったと思う。
客席も超満員で、一周まわってようやく席を確保できたという状態。

まず、京都の太極拳人口の多さに驚かされました。
それに高齢の方が多いですね。

どうみても70代、80代と思える方がしっかり演武されている。
あとは、衣装に工夫を凝らし、良い意味での学園祭のような感じでほのぼのと楽しめました。

それに、京都の人達はリアクションがいいですね。
ちょっとした見せ場も見逃すことなく盛大な拍手。
私は奈良だが、思わず京都で出たいと思ってしまった。(笑)

反応がいいというのはとてもいいことだと思う。
私自身も反応が良い方だと思ってるが、たまに無反応の方もおられますよね。
恐らく自分を表現するのが苦手なんだと思う。

しかし、太極拳でリアクションはとても大事なこと。
そもそも太極拳はアクションではなくリアクションだと私は考える。

相手が動いて初めてこちらも動く。
逆に相手が動かなければこちらも動かない。
要するに太極拳は喧嘩のための武術ではなく護身術であることがわかる。
私はここに惚れ込んだ。

太極拳に聴勁と化勁という言葉があるが、要するに相手のアクションにいち早く気づき、そしてそれに対してリアクションする。
化勁とは相手の力を無力化、或いはこちらのものにしてしまうこと。(私の知る限り)

***

そういえば、先日、仲間と形意拳の攻防を研究していたら、おもしろいことを発見した。
下がりながら相手に崩拳を打ち込むという技だが、これを喰らうと恐ろしいほどの恐怖感を感じる。

打つ側としてはこちらが追い込んで打ったはずなのに、打たれてしまったという状態だ。
下がりながら打つわけだから威力そのものはない。
しかし、相手に与える恐怖感に関しては前進して打つ方の5倍、いやそれ以上だと感じた。

***

話はどんどん反れて行きます。(笑)

そんなこんなで、先日仲間と公園で練習していたら、通りすがりの方から思わぬオファーが。
来月上旬この公園でイベントを行うので是非出て欲しいと。
無論こちらとしても断る理由はなかった。

しかも話は進んで、二胡とのコラボということに。
二胡とのコラボは昔からの夢だったので、願ったり叶ったりだ。

二胡の美しい音色に聞き入りながら、音の世界に入って思う存分空気の中で泳いでみたいと思う。
単なる空気も音が入ると空気に波が起きるわけだから、その波に乗るような感じだろうか。

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それにしても、今日は何も書くことがないと思って書き出したが、思いのほか長文になってしまった。
長文ついでに一言お詫びを。

京都のフェスティバルには何人かの連れと観覧したのだが、そのうちの一人が何度がブーイングめいた発言を。。
本人悪気はなかったのだろうが、「武術フェスティバル」というタイトルだったから、本物の武術を期待していたのだと思う。

いずれも周りの人達に不快な思いをさせたくないと思い注意しようとも思ったが、立場上どうしても言えなかった。(私より年配であり先輩だから)
だから本人に代わってお詫びさせてください。
申し訳なかったです。

実は私も始めて「武術太極拳」という名称を聞いたとき、戦術としての太極拳をイメージしていたことは確か。
だが、今は「武術」という言葉も人それぞれ捉え方だと思うようになった。

それに、私自身、太極拳をどう楽しむかは皆の自由だと思うし、それをとやかく言うのもおかしいと思う。
平和な時代においての太極拳を芸術的な面で楽しむも、健康のために行うも、護身のために行うも、全部アリだと思う。
というより、これほどいろんな面で楽しめる太極拳が凄いと思う。

だから、私自身サークルでは、健康、芸術、武術として行って行きたいと思っている。