2013年9月17日火曜日

2部制にした理由

当会では9月より1部だけで行っていたのを2部制にした。
もちろんちゃんとした理由がある。
しかし、その理由も時間が経てば忘れることも。
「なんでこうなったんだろう?」と。(笑)

だから、忘れないよう書いておこうと思う。
ブログに書いておけば誰か読んでくれた人が覚えていてくれるかもしれないし。(と甘いことを考えています:笑)

本題に入る前に・・
一昨日、3か月半ぶりぐらいにかつて私が通っていた教室の同士と再会した。
その時に仲間が話していたことだが、それを聞いて私も大きく頷いてしまった。
それは何かというと、私が前の教室を休会した一番の理由。
人一倍練習しているのに、それを認めてもらえず、教室に来た時だけ練習している人と同じペースで進められてしまうということ。

そもそも教室とは練習するところではなく学びにいくところだ。(少なくとも私は)
これが比較的通いやすいところで1レッスン数百円ならば、また違っただろうが、他府県まで遠征し、高い受講費を支払って通おうとするのは、練習したいからではなく毎回新しいことを学びたいからである。

その前の教室を辞めた理由も全く同じ。
私は教える立場になりたくて、毎日何時間も練習しているのに、進み方は教室に来た時だけ練習する人と全く同じ。
自分がどんなに出来ていても出来ていない人がいればその人たちに合わせなくてはならない。
もちろん、同じことを毎回練習することは決して無駄にはならない。
しかし、どう頭を切り替えても意欲は落ちる一方だ。

一昨日、再会した仲間は毎日五行拳だけでも毎朝1時間練習しているという。
そういえばかつての私もそれほど練習していた。
要するに、どう考えても、週に一回しか練習しない人よりは7倍速でスキルアップしているはず。

私は今教える立場として、その辺を見極めるのも自分の役目だと思っている。
努力している人、早く進みたい人をきちんと見てあげ、そしてその人のペースに合った内容で進めている。
それに、私は個別レッスンの時に毎回どこまでやりたいか本人に尋ねている。

人ひとりペースは確実に違うのだ。
だから、その人にとって常にプラスになる内容であって欲しいと思う。
もちろんいくら毎日家で練習していると言っても、その練習内容によってはあまり進めていないこともあるだろう。
そんな場合は訪ねてもらえれば、効率の良い練習方法をアドバイスしたいとも思っている。

私がかつて通っていた教室ではそのようなことは教えてもらえなかった。
同じ教室で同じペースで、ゆっくりペースの人と同じだけ時間を使い高いお金を払わなくてはならなかった。
他府県だから交通費だってばかにならない。
通うための時間にしろ往復3時間弱だ。
私は自営業だから家にいて3時間働けばそれだけの収入が得られる。
それを犠牲にして教室に通っていたわけだ。

***

そろそろ本題に持って行きたいと思う。(笑)

2部制にしたのは他でもない、私自身がそのような経験をしてきたからであり、そしてサークルの会員さんの気持ちもわかるからだ。

皆と一緒にのんびりペースでやりたい人。
特に新しいことを覚えるというより週に一回、とにかく体を動かしたいという人。
人とのコミュニケーションを楽しみたい人。
はたまた本格的な太極拳を身に付けたい人。
どんどん新しい技を覚えたい人。

人によって楽しみ方は様々だ。

その解決方法が2部制という流れになった。

1部ではいわゆる、皆と一緒に準備体操、気功、基本功、太極拳基本14勢(入門太極拳)を毎回繰り返し行う。
これは、とにかく体を動かしたい人、自習が苦手な人、基本を繰り返し練習したい人向けという内容になる。

2部では、各自のペースに沿った個別練習。一人一人指導して回るので、当然自習時間も生まれる。
まずはその会員さんが消化しきれるところまでの新しい技を教える。
そして、それを一人で反復練習し、体に覚え込ませていく。
だから自習時間はゼロではなく確実にスキルアップする時間でもある。
仮にマンツーマンでずっと教えたとしても、その内容をすべて覚えるのはかなり難しいと思う。
私も何度か経験したが、折角先生がいろいろ教えてくださっても100%覚えることはやはり無理だ。

以前は今の1部も2部も一色単に行っていたが、2部の時に自習が出来ず、ぼーっとされている会員さんを何人か見受けた。
気持ちはわかる。(笑)
たったひとつの技でもいざ自分でやろうとすると、まったく思い出せない。
今習ったばかりなのに、頭の中が真っ白・・なんて感じなわけだ。(笑)
私も嫌と言うほど経験してきた。

だから、覚えられなければ何度だって同じところを教えるし、覚えられればどんどん進めて行く。
これこそが、本当の平等だと思う。

因みに1部のみならワンコイン。
1-2部通しでも800円。

少なくとも私が通っていた教室の1/4の受講費。
しかも私の場合は交通費を入れると1回あたり5000円弱は掛かっていた。

5000円掛けて収穫なし。
800円でも努力次第でどんどん新しいことを教える。
この差は、私が長年感じていたストレスを発散させた結果といえる。

私としては、会員さんに楽しんでほしい。
不満をもって欲しくない。
そのために会費や内容に気を配るのは私としては当然のこと。

「来て良かった」
「また来たい」
そう思って欲しい。

そうこうしながらも私は自分自身の修行のために今もなお二人の師に就き新しい武術を習っている。
要するに、武術に携わっていることで私は今もなおお金も時間も消費している。
それは自分自身の功夫を高めたいという気持ちと、
将来的に更に新しい型や武術に進んでいきたいという会員さんの要望に応えていくため。

別にエエ格好したいのではない。
それが私にとって一番幸せを感じることだから。