2013年8月15日木曜日

水のように風のように

私の気功歴は約10年だが、あくまでも始めてからの歴。
実際はほとんどやってない。
本格的に始めたのは、ごくごく最近で去年の2月ぐらいからだ。

始めて気功を行った時の感想は「なんて退屈なんだ・・」でした。(笑)
毎日デスクワークでじっとしているわけで、体を動したくて始めた太極拳。
教室に行ってまで、またじっとするなんて・・

先生の後ろで「早く終ってくれないかなぁ~」と呟いていた。(笑)

が、今の私は気功をやらずにはいられない。
料理の中でも一番まずかったおかずが今では好きでならないという感じだ。
というより気功をしないで太極拳を始めると物足りなさというより罪悪感を感じるほど。

なぜそうなったかというと、気功そのものが楽しいのではない。
気功をすることによって得られることがあまりにも素晴らしいからだ。

3つにまとめると。

  • 空間との一体感を感じることができる。
  • 手足体が軽くなり浮遊感を感じることができる。
  • 水の感触とそよ風を感じる。

本当はまだまだたくさんあるのだが、この3つが特に私を病み付きにさせる理由だ。

同じ太極拳でも場所によってコンディションが変わるが、気功を行てからやるとそれがなくなる。
例えば自分の部屋ですんなりできたことが公園ではできなかったり、体育館ではできなかったり、
ということがなくなる。
何しろ気功さえ行えば空間を自分のものにできるからだ。

次に、手足が柳の枝葉のように軽くなる。
これはかなり快感。
手の重さを感じなくなってしまうのだ。
踵脚の時、通常は足の重さを感じると思うが、その足ですらフワっと軽くなる。

最後に水の感触とは、水中で泳いでいるような心地よさを空気の中で感じることができる。
あの、肌にあたるサラサラとした水の感覚はとても気持ちいいが、自分に気が集まってくると、とたんに空気なのに水のようなサラサラ感を感じることが出来る。
しかも室内なのに、そよ風さえ吹き出す。

もしかしたら、同じようなことを何度も書いてしまったかもしれません。(笑)
でも、何度も話したくなるほど、この感触が好きで、気功がやめられない。

因みに、やる気のしなかった私がやる気になった方法なんだが、
それは、“真面目にやろうとしないこと”だ。

5分だけしようとか、3分だけしようとか、
いや、なんだったら、30秒だけやろうとか、自分がやろうという気になる時間で始めればいい。

私の場合は30秒だけやろうと思っても、結局30分になってしまう。(笑)
あとは、前述したとおり、“気”の素晴らしい世界に入ることが出来る。

当サークルでは、その空間との一体感や、浮遊感、水の感触を得てもらうためにさまざまな工夫をこらしている。
気功を行う前にからだをほぐす柔軟体操をしたり、
或いは気功を行った後、独自の太極基本功をするなど。

浮遊感や空間をものにするには時間が掛かるが、それを少しでも短縮できることを日々研究している。