2013年6月20日木曜日

競技太極拳で強さと健康を

最近、大会ネタばかりになってしまうが、
前にもお話したように、私の最終目標は美しい演武や試合で高得点をもらうための太極拳ではない。

もちろんそれも狙っていなくはない。
元々ライブミュージシャンだし、この歳になってもまだまだ目立ちたい。(笑)
なにより芸術的な演武に関心があるから。

数か月前、親戚の子がバレエのレッスン中、着地に失敗し靭帯を切ってしまうという大怪我をした。
全治一年とのこと。(左膝前十字靱帯断裂)
別にバレエに限ったことではない。
太極拳でも競技選手にとって常に故障はつきものだ。

要するに形だけの演武を追い求めるとどうしても無理が生じ怪我の原因になってしまう。
太極拳=健康体操 というイメージからはかけ離れたことだ。
だから、競技を行う選手は、十分な筋トレと十分なストレッチを行い柔軟性を養っている。

が、私は筋トレはほとんどしない。(片足上げを各1分ずつするだけ)
競技チャンピオンの体つきをみていると女性であっても陸上選手並みに脚がムキムキだ。
一方、私の場合、太極拳をすればするほどスラッと脚が細くなっていく。
女性に羨ましがられるほどだ。(笑)

なら、私の脚は筋力がないのだろうか?
そこで一度立ち上がりテストをしてみたことがある。
要するに椅子に座った状態で片足で立てるかというテスト。

立ち上がりテストについての記事
http://trainer1985.kir.jp/rensai/conditioning_05.html

普通はせいぜい40㎝ぐらいの高さから立ち上がれるかどうかという感じらしい。
ところが、私は尻を地べたにつけた状態でフラつかずスーッと立ちあがることが出来る。
もちろん手の反動を使わないよう両手をクロスし手を肩に置くという姿勢だ。
これはWBI指数的にはトップアスリートレベルなのだという。

普段はデスクワーク、そして筋トレもしていない、私がトップアスリートレベル?!

これはなにより気功と站椿功(たんとうこう)の成果だと思う。
私の場合、試合向けのストレッチは5分程度に留め、その代り、站椿功をたっぷり行っている。
腰を膝の位置まで低くした姿勢の立禅、形意拳の基本姿勢である三体式(さんたいしき)、そして気功立禅。
とにかく、ひたすら立って立って立ちまくりだ。

これをやると軸がしっかりしてきて、気が下へ下へと沈み、やたら体が安定する。
だから激しい体重移動でもふらつくことなくスムーズに足運びができるようになる。
(もちろんまだまだ完全ではないが・・)

要するに、私は試合で高得点をとりたいということを自分にとってのモチベーションにして、
その勢いで站椿功をやっている。

姿勢を正し、呼吸を整え、精神を落ち着かせる。
これによって、競技太極拳をしようとしているのに、同時に強さと健康が手に入ってしまういうおいしさ。(笑)

実はこれには私的な理由がある。
站椿功は地味な鍛錬法だから、どうしても後回しにしてしまう。
できればめんどくさいし、やりたくない!(笑)

が、それをやることで試合で高得点がとれるなら?
よし!毎日やってやろうじゃないか!
と、勢いに任せてやるというわけです。

結局、やる気がでないならやる気が出る方法を探せばいいのだと思います。

競技選手なのに、体はいつもピンピンしていて、推手や組手でもめっちゃ強いとなったら、
ちょっとカッコイイかなと。(笑)