2013年4月15日月曜日

練習カリキュラム

現在行っているサークルでは、まず柔軟運動から始めている。
次に抜筋骨ともいわれる鬆身法を行い、その後に立禅、動禅、発頸の練習。
ここまで行って初めて太極拳の練習に移る。

ハードのストレッチ運動や筋トレ、突きや蹴りなどの練習は行っていない。
なぜなら太極拳の技は筋力で打ったり蹴ったりするのではなく、意によって気を操り、頸力で相手を打つからだ。
なじみやすい言葉で言うなら、ドラゴンボールのカメハメ波ですね。(笑)

なので、楊式太極拳だけをするのであれば、頸力を高めるトレーニングの方が重要だと考えます。

練習内容は、東京の道場で習った内容とほぼ同じ。
多少不要な部分をカットしたり、必要と思われる練習をプラスしたりはしているが、基本的にオリジナルは取り入れていない。
あくまでも伝統の鬆身法、気功、太極拳にこだわっている。
なぜなら、歴史があるということには大きな意味があると考えるからだ。

因みにカットしているのは、改良型の鬆身法を原型に戻したり、重複する動作を削除しシンプルな形にしている。
改良型は確かに応用が効くよう作られているのだが、覚えるには少々困難だからだ。

プラスしているのは、後々楊式太極拳の技として出てくる、難易度の高い下勢(かせい)を普段からトレーニングしておくことでスムーズに出来るよう工夫したり、
あとは、立禅によって高めた気功を太極拳へとスムーズに移行できるよう、その中間とも言える動禅を加えた。

伝統拳といえば無骨というイメージがあるが、美を意識して内面から演武すれば風格ある動きが滲み出ると私は考えるし、少なくとも私はそれに挑戦しています。

目指すは内面から湧き出る本格派太極拳という感じでしょうか。